書き記すとは?/ ディック
[ 221] いまを書き記す
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大手印刷会社の制作部門で印刷物を中心とした制作・企画ディレクターとして約7年間勤務。その後、小さな広告制作会社のプランナーとして働きつつ、雑誌のライターなども経験。ここまで大阪勤務。東京に拠点を移して、小さなWebプロダクションのプロマネ兼プランニングディレクターを務めつつ執行役員も兼務。さらに転職して、現在はネットとリアルの狭間を繋ぎだすというコンセプトのコンサルタンティング会社勤務。自分はコンサルタントなんだろうか?と悩みつつも日々働いています。2児の父。ハードに働く仕事の時間と子ども達とのんびり遊んでいる時間という両極端な生活が今は気に入っているように思います。 「社会資本」という言葉をご存知だろうか?と、書きかけていながら、本当に「社会資本」という言葉でよかったっけ?とうろ覚えだったりもします。。。一般的に「社会資本」というと、上下水道などのライフラインや公園・学校などの公共財を含めた社会的なインフラのことを言うことが多いのですが、トフラー先生の「富の未来」では、ここに治安の良さや社会的なマナーの良さも加えられていた。で、最近、このトフラー先生がいう「社会資本」の経済効果を実感することが多いのです。例えば、ゴミ出しのマナーが守られないとする。そうすると、マンションであれば管理人の業務が増えるだろうし、ゴミ回収業者の手間も増えて、その分の費用増を住人が負担しなくてはいけなくなる。さらに、リサイクルもうまくできなくなるだろうし。街の治安が悪化すれば、警察の力を増強しないといけないだろうし、街灯を増やして欲しいという住民の要請も上がるだろう、さらに万引きなどで店舗に被害が出てしまいその費用負担は何らかの形で住民に回ってくるかもしれない。つまり、社会のルールを守ることも経済効果に繋がるし、その経済効果は個人個人に返ってくるかもしれないということなのだ。というか、間違いなく返ってきますよね。経済とか稼ぐという観点では、マナーとかの社会性(周りの人のことを考えよう的な精神)よりも、功利主義(自分の利益をまず考えよう的な精神)が優先されがちだけど、みんながみんな、そんな考えに走ってしまうと、社会的には損しちゃうし、その社会的な損害は個人としての自分にも返ってくるよということなのです。この考え方って、最近、ニーズが増えているBPR(Business Process reengineering:企業活動の最適化もしくは再構築を行うこと)にも繋がると思うのです。すごくアバウトに書いてしまいますが、売上アップや効率アップのために、いろんなルールを作り上げて、社員を縛り付けてしまい、ルールが守られているかの管理のために業務を増やし監視のために人を増やすよりも、個人個人のモチベーションを上げたりして個人個人のやる気を伸ばす工夫をした方がより効果的だというケースが多いのです。縛るよりも、一定の方向性やミッションを与えて、自主性を促した方が仕事やる気になるっていうのはわかりやすいですよね。言うは易し、行うは難しなんだけど、自分の中でも肝に銘じておこう。 最近、2ちゃんねるなどのネットの掲示板に「小学生を殺す」「高校とその周りの小中学校をテロします」などと書き込んだことから逮捕されるという事件が立て続けに起こっている。私の住む千葉でも、「千葉の小学生を殺す」と掲示板に書かれていたことがあり、小学校の先生たちが警戒にあたっていてくれたということが最近あった。この書き込みをした犯人はしばらくして逮捕されたのだけど(成人男性だったので実名報道されていた)、その後にショックな事件があった。「埼玉の小学校の女子を2月29日13時に殺す」とネット掲示板に書かれた事件がおき、この犯人を捕まえてみると、千葉の小学4年の女の子が犯人だったのだ。この小学生の女の子は、おそらく、「千葉の小学生を殺す」と掲示板に書かれたことで、学校の先生や親たちが大騒ぎをしだしたことを「面白い」と感じてしまったのだと思う。そして、自分もやってみようと思ってしまったのだと思う。こんな一連のニュースを見ていて感じたことは●インターネットによって、簡単に犯罪を犯せるようになってしまったこと●ネットの掲示板に書き込むことが妄想として見られず、犯罪予告や脅迫として捉えられていることだった。●インターネットによって、簡単に犯罪を犯せるようになってしまったことネット普及以前であれば、こういった犯罪予告をするには、新聞の活字を切り張りした手紙を報道機関に送りつけたり、警察や報道機関に自ら予告電話をかけるということが必要だった。新聞活字の切り張り手紙を作ることも、切手を貼って投函することも面倒な作業だと思う。そして、犯罪予告の電話をかけるには度胸もいるだろうし、ドラマでよく見る逆探知の怖れもある(実はネットでも簡単に逆探知ができるのだけれど)。手紙や電話に比べると、掲示板での犯罪予告は準備らしい準備も要らず、たいした度胸もいらない。思いついたその次の瞬間には実行に移せるし、実行に移すと即、世間への浸透が開始される。そして、さらに、ネット掲示板での犯罪予告だと、犯罪予告後の騒ぎをモニター上でじっくりと観察することができるのだ。実行者にとっては、これは非常に楽しい体験になるんだろうと思う。●ネットの掲示板に書き込むことが妄想として見られず、犯罪予告や脅迫として捉えられていること以前は2ちゃんねるをはじめとしたネットの掲示板に書かれていることなど、誰も信用しなかったし、本当のことなんか書かれていないと思われていた。おそらく、ネット黎明期のこの頃には、今以上にフザケタ書き込みがいっぱいあったと思う。でも、そんな書き込みは狼少年の嘘のようにネタとして読み流されるものでしかなかったはずだ。「また、こんなこと書きやがって・・・。」というのが、多くの人の反応だったのだと思う。でも、福岡の少年がバスジャックを起こす前にネットの掲示板に犯行予告をしていたなど、複数の事件でネットの掲示板での犯行予告が実現されたことから、「ネットの犯行予告=ウソ」という公式が崩れ今に至っているのだと思う。こんなことを書きながら、過去の事件を漁っていたら、こんなページを見つけました。ネット掲示板犯行予告事件一覧ここで紹介されているネット掲示板犯行予告事件の数を見ると、かなりゾッとしますよ。 「憎まれ役」。すごいタイトルです。おまけに、著者が政界の憎まれ役・野中広務と野球界の憎まれ役・野村克也。もうこれだけで読んでみたくなりませんか?テーマに沿って、野中氏・野村氏、それぞれの意見を掲載していくといったもの(おそらく執筆ではなく、インタビュー内容を編集者がまとめていると思われる)。憎まれ役の二人ですから、歯に衣着せぬ発言がガンガン出てくる。球界の英雄・長嶋茂雄に対して、その人気に比べて実は成績は日本一というわけではなかったことをきっちり述べた上で、さらに監督として能力が低かったことをきっちりデータを見せながら述べてしまいます。(長島さんの生涯成績は、通算打点:歴代7位、通算本塁打:歴代12位、通算安打:歴代7位 野村さんはというと、本塁打と打点が歴代2位、総試合数:3017は歴代1位。監督としてはリーグ優勝5回、日本制覇3回)一方の野中さんはというと、任期中に神戸と静岡の2つの空港建設を止めなかったことを述べて、「小泉さんは本当に改革派だったのか?」と疑問を投げかけます。さらに、「小泉氏と同じ時代に国会議員のバッヂをつけていることは、私が死しても恥ずかしい」とまで言っています。二人の共通点は京都府の日本海側の出身だということもありますが、●言いにくいことをズバズバ言う●エリートではなく、底辺から這い上がってきた●「負けない」ことを至上命題としていること●華やかな場でスポットライトを浴びるのではなく、裏方に徹していることなどがあるのじゃないかと思います。ただ、投手の癖を盗んで打率をあげたり、選手を誉めずに叱り続けることで反骨心を煽るといった野村さんが負けないためにやっていることについては、理解もできるし共感もできます。でも、昨日まで攻撃していた政党とも手を繋いだり、敵対していた政党と手を結ぶためにはあまり賛成できない政策の成立にも手を貸すといった、選挙や政争に負けないためにはなんでもやるという野中さんには共感できないところを多く感じました。ただ、負けないために、実を取るためには格好を付けてもしょうがないし、何が何でもという気持ちで挑まないと負けてしまう。「勝ちに不思議な勝ちあり、負けに不思議な負けなし」などの言葉には納得するところが多かった。周りの人に好かれようだとか、仕事だって仲良くやっていこうという意識が強いあまりに、強い言葉やキツイ言葉が言いにくい自分としては、憎まれ役な部分を引き受ける覚悟を持っていろいろやっていかないと駄目なんだろうなとも、改めて思いました。難しいけど。最後にこの本の中身をより知っていただくために、各章のタイトルを紹介しておきます。序章 憎まれ役 世に憚る第一章 グローバリズムに屈した野球と政治〜危機論第二章 小泉と長島 人気支配の落とし穴〜リーダー論第三章 「這い上がり」だから言う、格差社会批判〜機会均等論第四章 負けない野球、負けない政治〜戦略論第五章 V9巨人軍こそ、日本と自民党の理想だった第六章 地位に恋々とせず、すべてを擲つ〜人材論終章 念ずれば花開くそれから、この本を読んでいて一番面白かった部分をちょっと引用-------------------------------------------------その古田ですが、私の指導について、「ホンマ、きびしく叩き込まれました」とは言いますが、あまり感謝の言葉を口にしていません。そういえば、私は古田から年賀状を一度ももらったことがありません。-------------------------------------------------それから、それから、Fortune誌の「もっともすぐれた経営者」に選ばれたアップルのスティーブ・ジョブズも、実はかなり嫌な人だったりするらしい。 先週の間に読んでいながら紹介し漏れていた「バズ・マーケティング」をご紹介。バズ・マーケティングのバズ(Buzz)は蜂がぶんぶんうるさく飛ぶ音を表しているらしく、ブンブン・ぶんぶんうるさく話されることで、商品やサービスの知名度が上がっていくマーケティング手法のこと。厳密には違いがあるのだろうけど、口コミマーケティングやバイラル・マーケティングとほぼ同じ意味と考えても大きな間違いはないと思う。バズ・マーケティングや口コミマーケティングについて書かれた本はかなりおおくあると思う。でも、その多くはさまざまな事例を紹介するものだったり、バズや口コミの効果について概念的に語るものが多いように思う。でも、マーク・ヒューズが書いた「バズ・マーケティング」は、実際に著者自身がさまざまなバズ・マーケティングを実地に活かしての成功事例を体験しており、その発想〜準備〜実施〜得られた効果がリアリティのある文章で書かれているということ。さらに、バズ・マーケティングを巻き起こす『秘訣』を詳しく紹介しているという点で、他の書籍よりもお役立ち具合が非常に高いと思う。では、その『秘訣』とは何かというと、1.バズの六つのボタンを押す ボタン1:タブーのボタン ボタン2:一風変わったもののボタン ボタン3:突飛なボタン ボタン4:おもしろおかしいボタン ボタン5:ずば抜けたボタン ボタン6:秘密のボタン※これだけ書いてもピンとこないと思いますが、要はその商品やサービスについて語る時、六つのボタンのうち、どれかのボタンに絡めて表現せよということです。2.マスコミの注目を集める 頻繁にニュースに書かれる方法論としては 原則1:ダビデとゴリアテの物語(強者と弱者の物語) 原則2:一風変わった、または突飛な物語をつくる 原則3:物議をかもす物語をつくる 原則4:有名人の物語をつくる 原則5:マスコミですでにホットになっている物語をつくる3.確実に注目を集める広告を打つ 原則1:なじみの媒体を比較検討する 原則2:クラッター・フリー(他の広告と競合しない)の媒体を活用する 原則3:包み隠さずに欠点をさらす 原則4:伝統的な媒体を買うより、バズを獲得して注目を集める4.誰も成しえなかったことに挑戦する 原則1:バズ・エベレストを見つけて登るべし 原則2:リスクを冒す5.独創性を見出す 原則1:勇気を出して、まず自分が独創的になる 原則2:戦略を捨てて、問題を明確にする 原則3:あなたの消費者を直接知る 原則4:バットを振り続ける 原則5:競争をしかける 原則6:名称や単語に注目する 原則7:広告ではなく、コンテンツをつくる6.製品をきちんと管理する 原則1:直観を無視してはいけない 原則2:リーダーに最前線で製品管理させる 原則3:調査、調査、調査。でも質問は2つにかぎる 原則4:社員のやる気を起こさせる。しかもバズで!各章のトピック的な部分を抜き出してみましたが、これを読めば、バズの起こし方がどの程度具体的に書かれているかイメージがつくのではないでしょうか?実際にこれらの手法を試すのは難しい部分もありますが、バズを起こす理論・理屈・方法論が学べるという点ではこの本は非常におススメだと思います。 アメリカのマーケティング界の大家・ジャック・トラウトがマーケティングについて、割り合い網羅的に書いた本。ほかにマーケティングの大家といえば、ピーター・ドラッカーやフィリップ・コトラーが有名ですが、僕の感覚ではこの二人とジャック・トラウトは位置付けが違う。ドラッカー先生とコトラー先生は、まさに『先生』という感じで、この二人の著作は『マーケティングを学ぶための本』という感じがする。一方で、ジャック・トラウトさんに対して僕は、マーケティング会社社長ということもあり、より実践的なマーケティング方法を教えてくれる人と捉えている。今回の「無敵のマーケティング」でも、他社や他の商品との差別化戦略の大切さを訴え、そのためには伝統や一番であることなど、わかりやすいアピールをすることが消費者の心に自社・自商品の記憶させることに繋がると説く。簡単に書くと本書の内容は、●マーケティング戦略とは自社商品を他社商品と明確に差別化すること●明確な差別化のためには、自社商品の売りのポイントを絞ること●自社商品の売りのポイントをわかりやすく伝えることといった内容になる。そして、こういったポイントのためには、●わかりやすさのためには、1つのブランド名で異なるサービスを説明しないことが大切。●消費者の記憶に留めてもらうためには、難しい専門用語ではなくシンプルで日常的な言葉をブランド名とともに伝えていくことが大切など、ジャック・トラウトさんのこれまでの経験に裏打ちされた法則だったりルールが紹介されているのが本書。以前に、ジャック・トラウトさんの「マーケティング22の法則」を読んだ時にも思いましたが、ジャック・トラウトさんの本は、時々記憶を蘇らせるために数年に1回は再読をするという習慣を付けた方がよいのかも?と思いました。 |